もしも、あなたが
- スムーズな人間関係を築きたい
- 共に成長してゆく仲間が欲しい
- リーダーになりたい
とお考えなら、
自分という「道具」を
正しく使いこなす必要があります。
そのためには、
「自分」について、
深く知らなければなりません。
なぜなら、道具について深く知らなければ、
正しく使いこなすことなどできないからです。
この記事で私は、
「自分自身をより深く知り、
人間関係をスムーズにする」
ためのヒントをあなたにご紹介します。
そのヒントとは
「ジョハリの窓」です。
この方法に取り組んだあなたは、
自分自身を誰よりも深く知り、
自分という「道具」を
効果的に使いこなすためのアイディアが
たくさん浮かんでくるようになるでしょう。
それでは
「ジョハリの窓」をご紹介します。
目次
1:ジョハリの窓とは
2:ジョハリの窓のゲームのやり方と診断方法
3:ジョハリの窓の分析と活かし方
4:ジョハリの窓は自己理解に使える
5:ジョハリの窓を学べるオススメ本の紹介
6:まとめ
目次(クリックすると自動で飛びます。)
1:ジョハリの窓とは
この「窓」は、一言で言えば
「人間関係をスムーズにする
ヒントを得るため」のものです。
アメリカの心理学者の
ジョセフ・ルフトさんと
ハリー・インガムさんが
研究した「気づきのグラフモデル」です。
グラフモデル、ということは、
あなたの心を「可視化=見える化」する、
ということです。
具体的には、
あなたの心を4つのエリアに仕切って、
4つの角度から「あなた」を見つめ、
自分をより深く知ろうとするものです。
- 開放の窓-あなた自身にも、他人にも見えている「あなた」
- 盲点の窓-あなた自身には見えていないが、他人には見えている「あなた」
- 秘密の窓-あなた自身には見えているが、他人には見えていない「あなた」
- 未知の窓-あなた自身にも、他人にも見えていない「あなた」
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画像元:ジョハリの窓の図
自分を深く知り、
スムーズな人間関係を
築いてゆきたいあなたの目標は、
「開放の窓」の面積を広くしてゆくことです。
それは、
「あなた自身」をシェアする、
という感覚です。
2:ジョハリの窓のゲームのやり方と診断方法
では、このジョハリの窓のやり方について
簡単にご説明します。
【参加者】
会社の同僚や友人、家族など
【準備】
人の特質を表す言葉(頭がいい、積極的、など)を30個ほど挙げておく
【実施の手順】
- 参加者に実施シートを配る
- 【準備】で挙げておいた特質の中から自分に当てはまると思う項目をシートに書き込む
- 【準備】で挙げておいた特質の中から相手に当てはまると思う項目をシートに書き込み、その相手に渡す
- 参加者全員の記入が完了したら、(2)(3)のうちの各項目について
A:自分も他人も記入している項目を「開放の窓」欄に書き込む
B:他人のみが記入している項目を「盲点の窓」欄に書き込む
C:自分のみが記入している項目を「秘密の窓」欄に書き込む
D:自分も他人も記入していない項目を「未知の窓」欄に書き込む
これで終了です。
シートには、あなたの姿が「見える化」されています。
3:ジョハリの窓の分析と活かし方
せっかく「見える化」されても
「ふーん、そうなんだー」
で終わってしまっては意味がありません。
そうならないために
各項目を分析し、その「活かし方」について
考えてみましょう。
3-1:開放の窓
この項目が多いあなたは、
自分を歪めず表現していて、
他人と上手に関われている、といえます。
なぜなら、
あなたというキャラクターが
相手と上手に共有されている、
と言えるからです。
「開放の窓」を広げるとは要するに、
あなた自身を素直にシェアする、
ということなのです。
3-2:盲点の窓
この項目が多いあなたは、
自分に対する思い込みが強すぎたり、
誤解を受けやすいのかもしれません。
そのために、
主観的な自分と客観的な自分に
「ズレ」が生まれてしまっているのです。
「ジョハリの窓」を分析する上で
この「ズレ」をはっきりと知るために
最も大切なポイントは
「フィードバック」です。
これについては、第4項で
突っ込んでお話します。
3-3:秘密の窓
この項目が多いあなたは、
他人に遠慮ばかりして
自分をひたすら隠し続けている
のかもしれません。
もしかしたら、過去に
自分を素直に表したことで
辛い経験をしてしまったのかもしれませんね。
私も同じような経験があるので
その気持ちはよくわかります。
しかし、
あなたが自分を隠せば隠すほど
あなたは「忘れられた存在」になってしまいます。
なぜなら、隠すと見えなくなってしまうので、
「その他大勢」の仲間入りをしてしまうからです。
とても、もったいないです。
もっと「あなた全開」で生きてみましょう。
そして、
せめて自分が関わった人たちにとってだけでも
「記憶に残る存在」になることを目指しましょう。
3-4:未知の窓
この項目は、
「これから伸ばすべき特質」と捉えるといいでしょう。
書き込んだ項目の中から
「こうなりたい」と思う項目を
「自分の新しい特質」にしてしまうことをオススメします。
参考サイト:フランクリンが実践した良い習慣の作り方と続け方──『フランクリン自伝』
それがあなたの「可能性」です。
4:ジョハリの窓は自己理解に使える
ここでは、
この「ジョハリの窓」を使って
自分を深く知る、ということについて
お話します。
4-1:見える化
自分が見ている自分と
他人が見ている自分。
この2つを
はっきりと見ることによって
自分を深く知ることができます。
そして自分をより深く知っている方が
色々な面で「有利」です。
なぜなら、効果的な「使い方」のアイデアが
より多く浮かんでくるからです。
ジョハリの窓とは、ある意味
あなたの心の「トリセツ」のようなものなのです。
4-2:他人のフィードバック
もしあなたが、
「盲点の窓」の面積を少しでも狭めて
より自分を理解したい、とお考えなら、
他人のフィードバックを素直に受け入れることです。
なぜなら、あなたが気づいていない部分なので、
指摘してもらわない限り永遠にわからないからです。
「盲点の窓」は、あなたの知らないあなたです。
もしかしたら、あなたが知っているあなたと
全く別の人間のように感じるかもしれません。
しかし、それもまぎれもなくあなたなのです。
- もしも良い特質であれば、そこを意識し、伸ばすことによって
- もしも悪い特質であれば、素直に受け止め、矯正してゆくことによって
今までとは全く違う世界が開けてくるかもしれません。
それがまさに「開放の窓」が広がった時です。
5:ジョハリの窓を学べるオススメ本の紹介
ジョハリの窓について
更に深く知りたい、というあなたに
おススメの本をご紹介しておきます。
・「ジョハリの窓」についてより知りたいあなたは
⇒「ジョハリの窓―人間関係がよくなる心の法則 」久瑠 あさ美_著 朝日出版社
・「自己理解」についてより知りたいあなたは
⇒「人生の悩みが消える自問力」 堀江 信宏_著 ダイヤモンド社
・「フィードバック」についてより知りたいあなたは
⇒「ハーバード あなたを成長させるフィードバックの授業」 ダグラス・ストーン著/シーラ・ヒーン著/花塚 恵訳著 東洋経済新報社
6:まとめ
以上、「ジョハリの窓」について
お話してきました。
多くの人と関わっていく必要がある世の中では
自分の「立ち位置」を知ることはとても重要です。
自分はどんな人間で
どんなふうに人と関わっているのか?
それをより詳しく知っていれば、
自分の強みも意識できるので、
より堂々と自分をオープンにできます。
それがスムーズな人間関係を創り、
チームや組織を大きく成長させる
「良い循環」を生むのです。
まずはあなたが
窓を覗いてみましょう。
最後までありがとうございました。
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