あなたは「コンサルタント」という職業に
どのようなイメージをお持ちでしょうか。
- 知的生産能力が高い
- 高収入
- 胡散臭い
- 口先だけはうまい
様々なイメージをお持ちだと思います。
何をやっているのか、なんとなくわかるようで、
その実態に疑問・興味を持っている人も
少なくないのではないでしょうか。
本記事では、
コンサルタントの仕事内容、年収、業界、
仕事の獲得の仕方、就職・転職までの道のりなど、
コンサルタントという職業に関して、
様々な角度から解説しております。
目次
1:コンサルタントとは
2:コンサルタントってどんな仕事
3:コンサルタントの年収
4:コンサルタントの業界について
5:コンサルタントの契約は難しい?
6:コンサルタント会社と就職について
7:コンサルタントにとって顧客の悩みを解決する専門家
8:まとめ
目次(クリックすると自動で飛びます。)
1:コンサルタントとは
『大辞林 第三版』の解説によると
コンサルタントとは、
「ある分野についての経験や知識をもち、
顧客の相談にのって、指導や助言を行う専門家。
特に、企業の経営・管理術などについて、
指導や助言をする専門家。「経営-」」
とあります。
ひとえにコンサルタントといっても
専門分野によって
- 経営コンサルタント
- ITコンサルタント
- マーケティングコンサルタント
- 起業コンサルタント
- キャリアコンサルタント
など
様々な種類のコンサルタントが存在します。
コンサルタントの種類は多種多様であり、
仕事内容を一概に語ることはできませんが、
「顧客の相談にのって、
指導や助言を行う専門家」
であることには違いありません。
2:コンサルタントってどんな仕事
ここでは、具体的に
イメージがつきやすいように
経営系のコンサルタントに絞って
仕事内容を紹介していきます。
経営コンサルタントの仕事は、
経営課題を抱える企業などから
依頼を受けるところから始まります。
まず、どのような課題を感じているのか
ヒアリングを行います。
ヒアリングに基づき、問題点を調査・分析を
行い原因を追求していきます。
その原因に対する解決策を見つけ、
依頼企業と共有していきます。
依頼企業が解決できない経営課題と
対峙していくため、専門知識に加え、
仕事の各フェーズで
- ヒアリングスキル
- 調査・分析スキル
- 論理的思考力
- プレゼンテーション力
などが高いレベルで求められる
仕事となります。
また、顧客が大手企業や
解決に向けた専門分野が多岐にわたる場合は、
各専門分野のコンサルタントが集まり、
プロジェクトチームを作るケースもあります。
プロジェクトチームとして
ヒアリング〜調査・分析〜原因追求〜解決策の提案
まで行っていきます。
3:コンサルタントの年収
多種多様なコンサルタントがおりますので、
コンサルタントの年収も非常に幅があります。
外資系コンサルティング会社のコンサルタントや
独立して成功したコンサルタントの中には
2000万円~3000万年の年収を手にしている
トップコンサルタントもおります。
一方、独立したものの全く仕事を
獲得することができなければ、
年収はゼロということになります。
一概に語ることが難しい
コンサルタントの年収ですが、
ここでは人材会社の調査データより
コンサルタントの年収を見ていきます。
転職サイトのDODAによると
•平均年収
25〜29歳:499万円(全体平均比+102万円)
30〜34歳:654万円(全体平均比+192万円)
35〜39歳:734万円(全体平均比+208万円)となっており、求められるスキルが高く
仕事がハードな分、全体平均より年収は高額の傾向にあります。出典:「DODA」
4:コンサルタントの業界について
様々なコンサルタントがおりますが、
ここでは、コンサルタントを雇用している
コンサルティング会社の業界について
紹介していきます。
コンサルティング業界の推定市場規模は、
近年拡大しております。
業界動向SEARCH.comによると
約3,700億円の市場規模となっております。
- 業界規模:3,782億円
- 経常利益計:434億円
- 売上高純利益率:+5.7%
- 過去5年の伸び率:+4.9%
- 総資産額:3,387億円
- 労働者数:8,270人
- 平均年齢:34.2歳
- 平均勤続年数:5.5年
アメリカの市場規模が約10兆円と
言われており、日本国内の市場は、
伸びしろがあると見ることができます。
5:コンサルタントの契約は難しい?
先生と呼ばれることも多い
コンサルタントは、
自分自身で自分を売り込むのが、
難しい職業であります。
それは自分が売り込みをされたときの
ことを考えれば分かります。
先生業である、
弁護士や医師が積極的に売り込みを
かけてきたら余計に怪しいですよね。
そのため、コンサルタント企業では、
営業担当者が獲得した仕事をコンサルタントが
実施するという形が一般的です。
一方、独立しているコンサルタントは、
自身で仕事を獲得していく必要があります。
一般的には、
自身の専門性を発信することで、
集客を行います。
コンサルタントのもつ知識や経験をもとに
見込み客の課題に
対する解決策を教えてあげるのです。
情報発信の方法は、
以下のような方法が考えられます。
- メールマガジンを発行する
- ホームページやブログを作り、そこで発信する
- Youtubeに動画をアップロードする
- 雑誌や学会誌などに寄稿する
- (電子)書籍を執筆する
- 小冊子を作り、配布する
- セミナー/講演会を開催する
- 公共団体、各種団体の講座の講師を務める
- 無料相談会を開催する
など
このような情報発信活動を通して、
興味をもった方、
もっと詳しく知りたい方、
個別のアドバイスが欲しい方を集めていきます。
そして、その方々に対して
コンサルティングサービスの
説明を行い契約を獲得していくことになります。
6:コンサルタント会社と就職について
コンサルティング会社は
成り立ちや得意とする領域により
以下の5つに大別することが可能です。
- 総合系(旧会計系):
アビームコンサルティング、アクセンチュアなど - 戦略系:
ボストンコンサルティンググループなど - シンクタンク系:
三菱UFJ リサーチ&コンサルティングなど - 組織人事系:
リクルートマネジメントソリューションズなど - IT 系:
NTTデータ、日本オラクルなど
コンサルタント会社への就職、転職の
特徴としては、選考の過程では、
論理的思考力を測るための
ケーススタディや筆記試験などが
ある可能性が非常に高いです。
コンサルタント会社への就職を
考えられている方は、
あらかじめフェルミ推定の問題などを
解くなど対策されることをお勧めします。
※フェルミ推定:
特定できない数や調査することが難しい数などを
論理的に推論し概算すること
(問題例)日本にピアノの先生は何人いますか?
7:コンサルタントにとって顧客の悩みを解決する専門家
コンサルタントは顧客の悩みを解決する
専門家であります。
しかしながら顧客の抱える悩みを
解決するために複数の専門分野が必要と
なってくるケースも少なくありません。
そのようなケースに対応できるようにするために、
コンサルタントは自身の顧客が抱える悩みを
解決できる他のコンサルタント(専門家)との
ネットワークを普段から築いておく必要があります。
自身の専門分野に関する知識を深めつつも、
他の専門分野を持つコンサルタントの方々と
ネットワークを構築する力も
コンサルタントには求められています。
8:まとめ
コンサルタントという職業を名乗るのに
必要な公的資格などないため、
名乗りさえすればコンサルタントに
なることができてしまいす。
そのため、様々なところで
「●●コンサルタント」という
肩書きが使われています。
しかしながら辞書の定義にもあったように
「顧客の相談にのって、
指導や助言を行う専門家」
であることには変わりありません。
そのためには顧客から
相談をしたいと思われるだけの
専門知識や経験が必要になってきます。
一人前のコンサルタントであるかどうかは、
ご自身で名乗るのかどうかではなく、
顧客がコンサルタントとして
認めてくれるかどうかで
決まるのかもしれません。
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