近年、数々の企業が
メディアを通して
「ブルーオーシャン戦略」
を実施することによって、
業績が良くなったことなど
紹介されることを
見ることがあります。
あなたも、
- 薄利多売体質を改善したい
- 売上を伸ばしたい
等考えて
多くの情報を調べ、
ブルーオーシャンに夢を見て
この記事に来ているのでしょうが、
そんなあなたが、
「ブルーオーシャン=楽に利益を稼げる市場」
と考えを持っているとしたなら、
それは勘違いだということを
最初にお伝えしておきます。
では、本当のブルーオーシャンとは
何なのか、どう作っていくのか
存在するのかを中小企業、
個人業に向けて記述していきます。
目次
1:ブルーオーシャンとは?
2:ブルーオーシャンとレッドオーシャンの違い
3:ブルーオーシャンの作り方
4:ブルーオーシャン戦略(企業実例)
5:ブルーオーシャン戦略とマーケティング戦略の両方を学ぶ
6:まとめ
目次(クリックすると自動で飛びます。)
1:ブルーオーシャンとは?
ブルーオーシャンとは
INSEAD(欧州経営大学院)教授の
W・チャン・キム とレネ・モボルニュ
によって2005年に発表された
「ブルーオーシャン戦略」
というビジネス書の中で
提唱されている経営戦略論です。
内容を簡単に表現すると、
「競争相手のいない未開拓市場」を作る
ことです。
その著書の中では、
ブルーオーシャンを
作るために必要なことを
「バリューイノベーション」(価値革新)
として企業や、顧客に対しての
- 価値を向上させること
- その線引きを変えること
- コストを抑えること
が重要とされています。
そして、冒頭に記述したように、
労力が少なく実現するものでは無く、
多くの情報を整理し、
その中から、
自社のブルーオーシャンを
作り上げることになります。
参考元:ウィキペディア
では、ブルーオーシャンを
より理解するために、
「レッドオーシャン」
について理解しましょう。
2:ブルーオーシャンとレッドオーシャンの違い
ブルーオーシャンと
対比して提唱されているのが
「レッドオーシャン」です。
ブルーオーシャンは、
「競争の無い新規開拓市場」
を青い海と表現しますが、
対して、レッドオーシャンは、
「血みどろの既存市場」として、
競合他社との競争のある市場のことを
赤い海としています。
3:ブルーオーシャンの作り方
では、そのブルーオーシャンの作り方を
見つけ方と、戦略に分けて説明します。
3-1:ブルーオーシャンを見つける6項目
まずは、既存市場の領域とは
違う部分に目を向けることが必要です。
以下の6項目で確認しましょう。
3-1-1:代替業界に学ぶ
異なる業界で、
同じ目的の商品(サービス)を探し、
その業界の商品を購入する
顧客の判断基準を考える。
3-1-2:業界内の他の戦略から学ぶ
顧客が競合に移っている場合、
何がその決め手になっているのかを考える。
3-1-3:新たな顧客層を見る
現状の市場の顧客層で良いかを、
再度問い直す。
違う顧客層を検討する。
3-1-4:補完財、補完サービスを見渡す
業界の枠組みを超えて、
補完財や補完サービスを見渡す。
3-1-5:機能と感情を転換する
自社商品(サービス)の
現在の市場に顧客に対する
アピールポイントを
- 感情で訴える商品
- 機能性で訴える商品
どちらで訴えているかを、
転換することで既存外の
市場が見えてくる。
3-1-6:未来を想像する
外部環境からの影響を考え、
今後のトレンドを見極めることで、
トレンドが、顧客の価値に
どう影響するのかを考える。
この6項目を見ていくことで、
あなたにとっての新たな市場が
見えてくることになります。
3-2:ブルーオーシャン戦略を作る4項目
新たな市場が見えたら、
次は戦略を作っていきましょう。
作っていくための4項目を
紹介します。
3-2-1:顧客にとっての目的
この商品(サービス)は、
顧客にとって、他にない
目的を持っているのか?
ということを
36のポイントで考えます。
顧客にとって障壁になっている物が
取り除けているかを
ツールを使って確かめましょう。
縦軸に顧客の目的を満たす項目
- 顧客の生産性
- シンプル性
- 利便性
- リスクの低減
- 楽しさや好ましいイメージ
- 環境への優しさ
横軸に顧客の経験を
- 購入:購入のしやすさ
- 納品:納期までの時間、梱包から設置までが簡単か
- 使用:簡単に利用することが出来るか
- 併用:他のサービスを必要としないか
- 保守管理:メンテナンスが必要か
メンテナンスの簡易性とコスト - 廃棄:安全に廃棄、コストがかかるのか
の項目を下図の6X6の効用マップに当てはめて
新製品(サービス)と既存(競合)を比較することで、
違う場所にチェックが入れば、
ブルーオーシャンの可能性が出てきます。
購入 | 納品 | 使用 | 併用 | 保守管理 | 廃棄 | |
顧客の生産性 | ||||||
シンプルさ | ||||||
利便性 | ||||||
リスク低減 | ||||||
楽しさや好ましいイメージ | ||||||
環境へのやさしさ |
3-2-2:価格
顧客にとって、
購入しやすい価格になって
いるでしょうか?
3-2-3:コスト
市場価格は決めた、
必要な利益を確保出来る水準まで
コストが下がっているか?
コストを下げるための3つの手法
1.合理化によるコスト革新
業務プロセスを通して、
削れるものを削る。
2.他社と提携する
他社の専門性を利用することを考える。
3.業界の価格モデルを覆す
以下の項目を検討する。
- 売り切りからリースへ
- 時間貸し
- 小口化
- 無償提供
3-2-4:導入への方法
コストを検討出来たら、
- 従業員
- 事業パートナー
- 顧客
に戦略の必要性の理解を得るために、
オープンな場を設ける。
ここからは、
ブルーオーシャン戦略で
成功されたとされる企業を
実際の内容を含めて紹介します。
4:ブルーオーシャン戦略(企業実例)
ここからは、
ブルーオーシャンを実現した
企業実例を記載します。
4-1:ユニクロ
ユニクロは、
「フリース」、「ヒートテック」など
従来の衣料品に無い機能性を持った商品を
開発し続ける革新性を図ることで、
他社との差別化を確立しました。
4-2:任天堂
新たな顧客層として、
中高年などこれまでゲーム機に
縁遠かった層を対象として
「任天堂DS」、「Wii」を発売し、
独自の路線を確立しました。
と上記2社は、確かに
「ブルーオーシャンを確立した」と、
世間でもそう評価されていました。
ですが、その後には競合の参入、
コストの増加等のあり、
当時のブルーオーシャンを継続出来ていません。
なぜなら、ブルーオーシャン戦略は、
「新市場の開拓」に特化しているからです。
そして、下記の弱点があり
- 長期継続しない
- すぐにレッドオーシャンになる
- 小さな市場に向かない
- 大手企業の余裕がいる
ということは避けられません。
ですので、ブルーオーシャンを検討する前に、
マーケティングを学ぶことを
お勧めします。
5:ブルーオーシャン戦略とマーケティング戦略の両方を学ぶ
それでは、それでも
ブルーオーシャン戦略に興味がある
そんなあなたに
お勧めのマーケティング戦略を
紹介しておきます。
5-1:ニッチ戦略
ニッチ戦略とは、
臨んだ事業の分野で
ナンバー1、オンリー1を目指し、
- 市場のシェアを獲得し、収益性を向上させる
- 業界における顧客の認識を自社に向ける
事を目的とした戦略です。
参考元:継続的にもうかるビジネス・モデルをつくる!ドラッカーのニッチ戦略
5-2:その他のマーケティングを学ぶ
参考元:ビジネスZEROマーケティング
5-3:ネットブランディング
マーケティング戦略とは、
別と考えていますが、
紹介しておきます。
6:まとめ
ブルーオーシャン戦略について
理解されましたか、
大企業にとっては、
今までと違うアプローチであるために
大きな市場とありうるのですが、
中小企業が始めて行うとしては、
あまりお勧めは出来ません。
しっかりと、マーケティングの
知識を得た上でその上の戦略として
行うべきものであると考えます。
最後に、
ブルーオーシャンは
存在しますが、
その存在を手に出来るのは
レッドオーシャンを経験し、
顧客の本当のニーズを
把握出来る者だけが
手にすることが
出来るものないかと考えます。
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